おどうぐばこ

好き勝手あれこれ。だいたい大衆演劇のはなし。

【章劇】やさしく見守る人

 
篠原演芸場で公演中の章劇。
今月から副座長だった澤村蓮さんが座長へ昇進、これまで座長を務めた澤村章太郎さんは後見へ。
 
座長昇進おめでとうございます!な想いを込めて勝手に私が好きなところをつらつら書いていきます(笑)
 
 
 
ということで、一番好きな部分は「誰かの話を聞いてる芝居中の蓮さん」なんですよね、多分。
 
わざとなのか無意識なのかわからないんですけど、口(唇)と眉がよく動いてません?
特に相手から事情を聞いたり、どう助けてやろうかなって考えを巡らすときの、口を尖らす仕草がとても好きで。
 
 
そして5日に観た「月夜の一文銭」。
実の弟のように可愛がっていたガジロウ(梅乃井秀男さん)から、会っていなかった3年間の暮らしについて話を聞いている場面。
台詞はないけれど愛おしそうに弟分をみつめるやさしい瞳とキュッと持ち上がる口角。ドジして仕事をクビになったと聞いて「お前らしいな」ってフッと緩む口元。
 
 
 
わたしが観たお芝居では面倒見の良い兄貴分の役が比較的多かったので、困った人や窮地にある弟分を温かく強く見つめる姿が印象深いんですよね。
 
 
あとこれは蓮さんに限った話じゃないんですけど、立ちと女形の相舞踊でお互いのことをしっかり見つめるのがとても好きです。
各々踊ってきっちりキメるのも美しいけど、それ以上に少しでも二人だけの世界観(設定というか)が垣間見えると素敵だなーと感じます。
章劇の男女での相舞踊は要所要所で目線がじっとり相手に向かうのですごく好きなんですよね。客席なんぞ見ないでいいから!って思ってしまう(笑)
 
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f:id:isandat:20151006023457j:image梅乃井さんの顔みえないんだけど手が美しすぎるので見せたい欲(笑)